マラセチアについて

みなさんはマラセチアという名前を聞いたことはありますか？
マラセチアとは健康な犬にも常在している菌になります。

アトピーや食物アレルギーの基礎疾患がある子や、足先や足裏などを舐めることによって炎症が起き、マラセチアが増え皮膚が脂っぽくなったり、赤み痒みなどの症状があらわれます。

マラセチアの主な症状

マラセチアは皮脂を好むため、皮脂のたまりやすい脇、指の間、耳などで増殖しやすく、炎症やかゆみ、脱毛、フケ、皮膚のベタつきなどが見られます。

また、マラセチア外耳炎では、茶色～黒っぽい耳垢や独特な異臭など強い痒みも引き起こします。

治療法

マラセチア皮膚炎の場合は抗真菌薬のシャンプーや外用薬・内服薬の投与。
マラセチア性外耳炎の場合は耳洗浄や点耳薬や内服薬の投与を行います。

マラセチアになりやすい犬種

シーズー、シュナウザー、アメリカン・コッカー・スパニエルなどといった皮脂が多く、脂っぽい性質の皮膚を持つ犬種でよく見られます。

その他にもお耳が垂れている子なども蒸れることによりマラセチア性外耳炎になりやすい印象があります。特に、梅雨の時期や夏にマラセチアになりやすくなります。

お家での簡単なお手入れ方法や予防方について

お散歩などで足の裏が濡れてしまった時には優しくふいてあげましょう！

また、お耳が垂れて蒸れやすい子には定期的にお耳を見てあげて、汚れていたらコットンなどでふいてあげたりなど皮膚を衛生的に保つ等の日常ケアを心がけましょう。

体を清潔な状態に保つ

定期的にシャンプーやブラッシングをして被毛の汚れを落としてあげることで、皮膚表面に蓄積された汚れや脂を取り除き、皮膚の代謝をあげることができます。

適切な体型

肥満体型だと、しわ部分が増え、汗をかきやすくなり、蒸れたり皮膚状態が悪くなりやすくなります。
適切な体型を維持するために、必要であればダイエットすることも大切です。

薬用シャンプーで洗ってあげる

(例)マラセキュアシャンプー

犬の被毛を温湯又は水で十分に湿らせ、本剤を全身に擦り込むように泡立てる。
 10分間放置した後、薬液を残さないように全身を温湯又は水で十分に濯ぎ洗う。
投与回数は1日1回、3日以上間隔をあけて週2回投与。
定期的に洗ってあげる事で効果があります。

当店にシャンプーを持ち込みしていただければ薬用シャンプーでシャンプーすることができますのでお気軽にお問い合わせください。