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モノモナ Pet column ペットコラム

湿気による炎症に注意!

梅雨の時期がやってきました。
この時期は湿気も多くなり、皮膚のバリア機能や免疫機能が低下し、犬の皮膚で細菌が増殖しやすい季節でもあります。その結果起こるのが、「細菌性膿皮症」という皮膚炎です。

膿皮症は腹部、内股などに出やすく、赤いブツブツやニキビ、湿疹のようなできものが見られます。すぐに治まるものもあれば、基礎疾患がある場合もあります。もし発見した場合はかかりつけの動物病院でよく見てもらいましょう。

この時期に多くなるカビや、ハウスダストに反応することも多いです。

また、アトピー性皮膚炎も悪化しやすく、湿度と温度が上がって蒸し暑くなるとかゆくなる場合があります。
特にアトピーの好発犬種である柴犬などは、換毛期と絡んで皮膚疾患が出やすい時期でもありますので定期的にトリミングへ行くことをおすすめします。

耳の様子にも注意が必要です。

湿気や気温が上がり耳の中で細菌や真菌が増殖すると、「外耳炎」や「マラセチア症」という感染症などに感染しやすくなってしまいます。
よく頭を左右に振る、耳を掻くなどの行動や、耳ダレがないか、耳垢が溜まってないか、耳の中からおかしな臭いがしていないかなどの異常がないかよく観察しましょう。

また、犬種特有の耳の形や特性などにより、外耳炎などになりやすい犬種があります。

1.耳道が狭い犬種(フレンチブルドッグ、パグなど)

2.耳毛が多い犬種(プードル、シュナウザーなど)

3.分泌腺の異常(アメリカン・コッカースパニエルなど)

4.犬アトピー性皮膚炎の好発犬種(シーズー、柴犬、フレンチブルドッグ、レトリーバー種など)

これらの犬種は特に要注意です。

湿気による炎症に注意

最後に犬や猫と暮らしていく中で日ごろのお手入れは楽しみの一つでもありますが、健康に暮らしていく上で必要不可欠なことでもあります。

日頃のこまめなお手入れや、愛犬とのスキンシップの際に耳や皮膚を確認するなどの心がけが大切です。